2016年9月29日
東芝ライフスタイル株式会社
約95%注1以上の高湿度で野菜の鮮度を保持する冷蔵庫「べジータ」シリーズの発売について
―冷蔵庫の横幅と奥行きを抑えながら内容積を拡大する高容積技術「マジック大容量」―
当社は、6ドア冷凍冷蔵庫の新製品として、よく使う野菜室を冷蔵庫のまんなかにレイアウトした「VEGETA(べジータ)」GR−K600FWX、GR−K600FWなどの2シリーズ計8機種を2016年11月中旬から順次発売します。
新製品は、野菜の老化を促進するエチレンガスの分解性能を約1. 3倍注2とした可視光応答型光触媒ルネキャット®注3ユニットの採用により、野菜の保存環境を向上させた「新鮮 摘みたて野菜室」を搭載しました。エチレンガスの影響を受けやすいブロッコリー、きゅうり、ほうれん草などの野菜注4の鮮度保持に有効です。また、野菜室は、東芝独自のツイン冷却の安定した低温と、約95%注1以上の高湿度に自動で保つ「うるおい運転」により、野菜の保存に適した環境を実現しています。「うるおい運転」中は、コントロールパネルのLED「うるおい」が点灯してお知らせします。
チルドルームは、「速鮮チルド」モード設定で、魚や肉などの生鮮食品を食品が凍らない−4℃前後の冷気と伝熱性能の高いアルミトレイの効果ですばやく冷やします。新製品は、「速鮮チルド」モード設定時の風量の増加により、冷却速度を高めました注6。ルネキャット®による除菌注7 ・脱臭注8 の効果と、ツイン冷却独自の高湿度による保存効果により、生鮮食品の鮮度とおいしさを保ちます注9。
また、真空断熱材や放熱性の性能向上、コンプレッサーの最適化による省エネ化も実現しています。
ミラーガラス扉のFWXシリーズ4機種は11月中旬から、FWシリーズ4機種は11月下旬から発売します。
新製品の概要
シリーズ | 形 名 | 種類 | 定格内容積 | 価 格 | 発売時期 | 月産台数 |
---|---|---|---|---|---|---|
FWX シリーズ |
GR−K600FWX | 6ドア | 601L | オー プン |
11月中旬 | 1千台 |
GR−K550FWX | 551L | 1千5百台 | ||||
GR−K510FWX | 509L | 2千台 | ||||
GR−K460FWX | 462L | 3千台 | ||||
FW シリーズ |
GR−K600FW | 601L | 11月下旬 | 2千台 | ||
GR−K550FW | 551L | 3千台 | ||||
GR−K510FW | 509L | 4千台 | ||||
GR−K460FW | 462L | 4千台 |
商品化の背景と狙い
2016年度の国内家庭用冷凍冷蔵庫の需要は、前年度比約103%の約390万台を見込んでいます。またここ数年、451L以上の冷蔵庫の構成比が増加し、今年度は約3割程度となると推定しています(当社調べ)。
新製品は、野菜室、チルドルームにおける食品の鮮度保持性能の向上と、ミラーガラス扉の新採用により「マジック大容量」機種のラインアップの拡大を図ります。
新製品の主な特長
1. 野菜の鮮度とおいしさを守る 「新鮮 摘みたて野菜室」
新製品は、東芝独自のツイン冷却により、野菜室に高湿度の冷気を1日20回以上注10送ることで、野菜の保存に最適な約95%以上注1の湿度環境を保ちます。また、冷気を除菌注7・脱臭注8するルネキャット®ユニットに、従来比約3倍の光出力注11(Optical Output Power)性能を持つLEDを新採用することで、エチレン分解能力が約1. 3倍注2に向上しました。野菜の呼吸を促し、葉緑素分解等の作用を及ぼすエチレンガスの分解性能を高めることで、エチレンガスの影響を受けやすい野菜注4の鮮度を保ちます。
使用頻度の高い野菜室は、冷蔵庫のまんなかにレイアウトしています。さらに、「AG抗菌野菜ボックス注12」を採用しており、野菜が容器に接触した際の付着菌増殖を抑制し、庫内を清潔に保ちます。
これらの効果により、ミニトマトのリコピン等、野菜の栄養素の保持率も向上します注13。
2. 肉・魚などの鮮度とおいしさを長持ちさせる「速鮮チルド」
上下2段レイアウトのチルドルームは、食品を重ねずに整理できるため、収納状況が一目でわかります。東芝独自のツイン冷却による食品が凍らない−4℃前後の高湿度冷気を送り込み、魚や肉などの生鮮食品を急速に冷却して、鮮度とおいしさを保ちます注9。新製品は、冷却モード「速鮮チルド」設定時の吹き出し風量の向上と伝熱性能の高いアルミトレイの効果で、冷却速度を従来比の約2. 2倍注6に高めました。
また、冷蔵室・野菜室の冷気風路に設置した可視光応答型光触媒ルネキャット®が、ニオイ成分、細菌を分解注7し、チルド室内を清潔に保ちます。ニオイ成分や細菌等は、強い酸化力により分子レベルで分解。空気中の酸素と結合して二酸化炭素や水を生成します。高湿度冷気でのスピード冷却と除菌注7効果で、魚や肉等の生鮮食品を鮮度の低下を抑え注14、おいしさを長持ち注15させながら保存します。
新たに設けた「解凍」モードは、冷凍室で凍らせた食品を約30分で、包丁で切ることができる状態注16に解凍できます。半解凍状態のため、生のままでは柔らかく切りにくい食品もきれいに薄く切ることができます。約1時間では、食品をパーシャル温度帯(−3℃)注16まで解凍できますので、時短調理にも便利です。最大氷結晶生成帯(−1℃〜−5℃)を一気に通過させ、おいしさを守って凍らせる「一気冷凍」とあわせて使うと便利です。
さらにチルドルーム奥のLED照明を明るくし、チルド上段ケースの蓋をガラスに変更することで、収納している食品をより見やすく、探しやすくなりました。
3. マジック大容量と省エネ技術
東芝独自の高容積化技術「マジック断熱構造」は、断熱性能と強度を保持しながら冷蔵庫の本体壁面を薄くすることで、冷蔵庫の横幅と奥行きを抑えながら内容積の拡大を実現しました。
冬場を想定した低温環境下では、冷蔵庫の冷却能力は過剰になりやすいため、コンプレッサーは動作と停止を繰り返しています。コンプレッサーが停止してから再度動作する際には、大きな起動電力を必要とするため、これまではロスが発生していました。新製品では、コンプレッサーの能力を最適化することで停止回数を削減し、再起動によるエネルギーロスを低減しています。また、夏場を想定した高温環境でも、より高いCOP(エネルギー消費効率の目安)が得られる周波数でコンプレッサーを動作させることができるため、省エネ化を実現しています。さらに省エネのために、約20%注17性能を高めた真空断熱材を用いています。本体側面には放熱専用のダクトを設け、熱がこもりにくい工夫をしています。
4. 使いやすさと整理整頓の工夫
・フロントブライト照明(LED):
冷蔵室のLED照明。庫内天面に加え、お客様の視線に近いドア側からも照らすので、食材が入っても陰になりにくく庫内を明るく見やすくします。
・フリーケース:
どこにでも置ける「フリーケース」は、卵ケースを入れて使用したり、封を切った袋や雑然としがちな小物食品をまとめて入れることができます。
・仕切り板付き収納ケース:
ホームフリージングの食材の他、形やサイズが様々な冷凍食品の収納に便利な「仕切り板付き収納ケース」を冷凍室下段に採用。冷凍食品を立てて収納でき、収納食品を探す手間や使い忘れのムダを減らします。
・タッチオープン(静電式):
手を近づけるとドアに浮かび上がるように表示されるスイッチ部に、触れるだけでドアを開けることができます。
・自在棚:
冷蔵室の棚は、高さを2段階に変えられる他(上2段)、3段目の前後2段の棚のレイアウトを変えることで、高さのあるポットなども収納することが可能です。
5. その他の便利な機能
・ecoモード:
当社独自の冷却システム(ツイン冷却)、断熱技術(高性能真空断熱材)、制御技術により、高い省エネ性能を実現しています。さらに、節電サポート機能「節電」、「おでかけ」により、最大約20%注19節電が可能です。
・たっぷり保湿冷蔵:
うるおいをたっぷり含んだ高湿度約85%注1低温冷気で、すみずみまで冷却。乾燥しやすい食品の食感やおいしさをしっかり守ります。
・一気冷凍:
食品の水分が凍る−1℃〜−5℃の温度帯を急速に通過する事で、冷凍時の細胞損傷を抑制。うまみをキープします。炊き立てのご飯などを熱いまま冷凍し、おいしさを保ちます。
・野菜そのまま冷凍:
野菜を下ゆでなしで生のまま簡単に冷凍する機能です。
・霜ガード冷凍(可変プレクール):
冷凍室用冷却器の霜取り運転の前に、冷凍室を冷やし込むことで温度上昇を抑えて−18℃以下を維持します。食品を冷凍焼けや霜つきから守り、おいしさをガードする機能です。
6. リビングやキッチンに合わせた多彩なデザイン
FWXシリーズは、透明感と輝きを際立たせたカッティング加工のダイヤモンドミラー面材を新採用しました。クリアガラスのFWシリーズは穏やかなカラーを採用しました。
注1 | 当社調べ。食品負荷有り時。運転状況や食品の量、種類等によって異なります。 |
注2 | ルネキャットによる1時間あたりのエチレンガス分解性能。当社試験結果による。【試験方法】125L試験ボックス内にエチレンガスを注入しルネキャットユニットを作動させ、ガスクロマトグラフ法にて一定時間毎にエチレン濃度を測定、【測定結果】2015年度GR−J610FVと新商品GR−K600FWX搭載ユニットの比較。分解速度、旧ユニット:216μL/H、新ユニット:270μL/H。 |
注3 | ルネキャットは(株)東芝の登録商標です。 |
注4 | 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 「野菜の最適貯蔵条件」 https://www.naro.affrc.go.jp/vegetea/joho/vegetables/cultivation/04/index.html より。 |
注5 | 2011年度GR−E38N(シングル冷却)と新商品GR−K600FWXと比較。(FWシリーズも同様の性能を有しています。) |
注6 | 試験用負荷の中心温度が室温(20℃)から2℃に達するまでの時間を2014年度GR−H610FVと新商品GR−K600FWXで比較。当社調べ。(FWシリーズも同様の性能を有しています。) |
注7 | 【試験依頼先】(一財)北里環境科学センター、【試験方法】410L試験ボックスに菌を噴霧。ルネキャットユニット運転後の変化を測定、【対象場所】冷蔵室、チルドルーム、野菜室、【試験結果】99%以上の除菌効果を確認、試験結果は実使用空間の実証結果ではありません。 |
注8 | 【試験方法】ルネキャットあり/なしの冷蔵庫内にアンモニアを注入し、一定時間毎に検知管で濃度を測定。周囲温度20℃、扉開閉なしの場合、当社試験結果による。試験結果は、実使用空間の実証結果ではありません。また全てのニオイがとれるわけではありません。 |
注9 | 当社調べ。保存日数や鮮度は、冷蔵庫に保存するまでの食材の状態、また冷蔵庫の使用環境、運転状況により変わります。 |
注10 | 運転環境や条件により、回数は増減することがあります。 |
注11 | 2015年度GR−J610FVに採用したルネキャット®ユニットと新商品GR−K600FWXに採用したユニットの比較。旧ユニット:3. 67MW、新ユニット:12. 20MW(FWシリーズも同様の性能を有しています。) |
注12 | 【試験依頼先】(一財)日本食品分析センター【試験方法】フィルム密着法(JIS Z 2801 による) 【抗菌方法】抗菌剤 【対象場所】野菜容器 【試験結果】99%以上の抗菌効果を確認 |
注13 | 【試験依頼先】(一財)日本食品分析センター【試験方法】2015年度GR−J610FVと新商品GR−K600FWXの野菜室にて保存、6日目に測定。食材の状態や保存状況によって効果は異なります。 |
注14 | 当社調べ。3日間保存した牛肉のK値で比較。新製品GR−K600FWXで冷却モード「速鮮チルド」設定時と2014年度GR−H610FV「除菌チルドルーム」(従来チルド)との比較。新製品:104%、従来品:102%。運転状況や食品の量、種類等によって効果は異なります。 |
注15 | 【試験依頼先】日本ハム株式会社中央研究所【試験方法】新商品GR−K600FWX、「速鮮チルド」モード設定時と2014年度GR−H610FV「除菌チルドルーム」(従来チルド)との比較。3日間保存後のブリのイノシン酸、初期値からの保持率が「従来チルド」45%、「速鮮チルド」モードで55%となり、従来チルドに比べ約10%向上。食材の状態や保存状況によって効果は異なります。 |
注16 | −18℃の牛もも肉150G、厚さ10mmを上段チルドケースにて「解凍」モード設定時。当社調べ。食品の種類や量、置き場所、包装状態によって解凍時間は異なります。 |
注17 | 2015年度GR−J610FVと新商品GR−K600FWXとの比較。。 |
注18 | 厚手の服を着用している場合、動作しないことがあります。 |
注19 | ECOモード通常運転とおでかけ機能との比較。当社試験環境室において、以下の当社試験条件にて測定した値。条件:ビルトイン設置状態のGR−K600FWXにおいて。周囲温度30℃、扉開閉なし。ECOモード通常運転:冷蔵室「中」・冷凍室「中」設定。製氷運転あり。おでかけ機能:おでかけ機能設定。 1. 1KWH⇒0. 9KWH。使用環境・機種により測定値は異なります。「おでかけ機能」効果の測定条件はJIS C 9801‐3:2015年 測定基準とは異なります。 |
新製品の主な仕様
形 名 | GR− K600FWX |
GR− K550FWX |
GR− K510FWX |
GR− K460FWX |
|
---|---|---|---|---|---|
種 類 | 冷凍冷蔵庫 6ドア(両開き) | ||||
愛 称 | VEGETA(べジータ) | ||||
定格内容積 | 601L | 551L | 509L | 462L | |
冷 蔵 室 | 305L <233Lうち、 チルドルーム24L> |
281L <213Lうち、 チルドルーム21L> |
260L <199Lうち、 チルドルーム19L> |
237L <179Lうち、 チルドルーム16L> |
|
野 菜 室 | 132L<92L> | 122L<84L> | 112L<78L> | 103L<71L> | |
製 氷 室 | 22L<8L> | 20L<7L> | 18L<6L> | ||
冷 凍 室 | 142L<90L> | 128L<81L> | 117L<74L> | 104L<65L> | |
外 形 寸 法 |
幅 | 685mm | 650mm | ||
奥 行 き | 745mm | 699mm | 649mm | ||
高さ | 1,833mm | ||||
ECOモード制御 | ○ | ||||
節電サポート機能 | 節電、おでかけ | ||||
扉の材質 | 強化処理ガラス(ミラー) | ||||
タッチオープン | ○(静電式) | ||||
ネットワーク対応 | ○(庫内カメラなどに対応)注20 | ||||
除菌・脱臭 | ルネキャット®注3 | ||||
野菜室機能 | 新鮮 摘みたて野菜室、AG抗菌野菜ボックス | ||||
チルド室機能 | 速鮮チルド(2段)、解凍モード | ||||
冷凍室機能 | 一気冷凍、野菜そのまま冷凍、 一気製氷、霜ガード冷凍(可変プレクール) |
||||
本 体 色 | (X)ダイヤモンドミラー | ||||
そ の 他 | フロントブライト照明(LED)、全段ガラス棚 フリーケース、卵スタンド、野菜スタンド、仕切り板付き収納ケース |
注20 | 別売の「ホームゲートウェイ」「HAアダプタ」及びパソコンまたはタブレットが必要です。サービスを利用するには東芝フェミニティ倶楽部への入会(有料)が必要です。東芝HEMS「フェミニティ」の設定にはパソコンまたはタブレットが必要です。 |
形 名 | GR− K600FW |
GR− K550FW |
GR− K510FW |
GR− K460FW |
|
---|---|---|---|---|---|
種 類 | 冷凍冷蔵庫 6ドア(両開き) | ||||
愛 称 | VEGETA(べジータ) | ||||
定格内容積 | 601L | 551L | 509L | 462L | |
冷 蔵 室 | 305L <233Lうち、 チルドルーム24L> |
281L <213Lうち、 チルドルーム21L> |
260L <199Lうち、 チルドルーム19L> |
237L <179Lうち、 チルドルーム16L> |
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野 菜 室 | 132L<92L> | 122L<84L> | 112L<78L> | 103L<71L> | |
製 氷 室 | 22L<8L> | 20L<7L> | 18L<6L> | ||
冷 凍 室 | 142L<90L> | 128L<81L> | 117L<74L> | 104L<65L> | |
外 形 寸 法 |
幅 | 685mm | 650mm | ||
奥行き | 745mm | 699mm | 649mm | ||
高さ | 1,833mm | ||||
ECOモード制御 | ○ | ||||
節電サポート機能 | 節電、おでかけ | ||||
扉の材質 | 強化処理ガラス | ||||
タッチオープン | ○(静電式) | ||||
ネットワーク対応 | ○(庫内カメラなどに対応) 注20 | ||||
除菌・脱臭 | ルネキャット®注3 | ||||
野菜室機能 | 新鮮 摘みたて野菜室、AG抗菌野菜ボックス | ||||
チルド室機能 | 速鮮チルド(2段)、解凍モード | ||||
冷凍室機能 | 一気冷凍、野菜そのまま冷凍、 一気製氷、霜ガード冷凍(可変プレクール) |
||||
本 体 色 | (ZW)クリアシェルホワイト、(ZC)ラピスアイボリー | ||||
そ の 他 | フロントブライト照明(LED)、全段ガラス棚 フリーケース、卵スタンド、野菜スタンド、仕切り板付き収納ケース |
注20 | 別売の「ホームゲートウェイ」「HAアダプタ」及びパソコンまたはタブレットが必要です。サービスを利用するには東芝フェミニティ倶楽部への入会(有料)が必要です。東芝HEMS「フェミニティ」の設定にはパソコンまたはタブレットが必要です。 |
掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。