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石井和美の家電やりすぎ比較レビュー
ドラム式洗濯乾燥機 東芝/ZABOON TW-127X8

洗いから乾燥まで全自動で対応し、家事の時短に役立つ「ドラム式洗濯乾燥機」。洗濯物を外に干す手間を省くことができるので、共働き世帯にも人気だ。少ない水でたたき洗いをするので、汚れ落ちがいまひとつといった声も数年前までは多かったが、最近最新モデルはそういった弱点を克服し、乾燥時間も大幅に短縮されている。そこで今回は各社の最新モデルをお借りし、実際に洗濯から乾燥まで行った。

こんな厳しいテストをしました!

POINT 1 汚れ落ち

  • 醤油、ソース、ケチャップ、焼肉のタレ、口紅、ボールペンで汚したTシャツを2日ほど天日干しを行い、乾いた状態で洗濯を行った。

POINT 2 操作性

  • 操作部の使いやすさをチェック。最新モデルは多機能でコースも色々あり、操作で迷うこともある。わかりやすいかどうかをチェック。

POINT 3 乾燥状態

  • 新品のバスタオル2枚、子供の服、綿シャツなどを洗い、そのまま乾燥まで行った。おまかせコースで運転し、タオルの状態や衣服の乾き具合を確認。

POINT 4 乾燥後のシワ

  • 紳士用の長袖シャツのシワをチェックした。アイロンがけをしない状態でそのまま着られるのが理想だ。特にシワがよりやすい腕まわりがポイント。

POINT 5 設置性

  • ハイエンドのドラム式洗濯機は本体もかなり大きめ。縦型洗濯機と違い、扉も手前に開けるので、場所をとる。設置場所のスペースも含めて実際に確認した。

POINT 6 お手入れ

  • 毎回掃除しなければならない面倒な乾燥フィルターの掃除方法をチェック。最新モデルは簡単にお手入れができる。各社の違いを確認し、評価する。

東芝 ZABOON TW-127X8

家電ラボ 1位

汚れ落ちも使い勝手も抜群

洗濯容量12kg、乾燥容量7kgのハイスペックモデル。抗菌ウルトラファインバブル洗浄Wにより、抗菌しながら繊維の奥まで真っ白に洗うことができる。さらに、アクティブS-DDモーターで洗濯槽をダイナミックに動かし、洗いムラを抑える。洗濯容量は減るが、最高60℃の温水を使うモードもあり、肌着の除菌を行うことや、食油汚れをしっかり落とすことができる。液体洗剤や柔軟剤の自動投入機能も備えている。大型カラータッチパネルの採用で、操作も簡単だ。スマートフォン連携にも対応し、外出先からの操作が可能。レバーをプッシュするだけで、乾燥フィルターを掃除できる。

01 汚れ落ち

シミをつけてから2日間天日干しを行い、カラカラになった状態で洗濯。ソースは残っているが、醤油、ケチャップ、焼き肉のタレはよく落ちている。濃い色の口紅は落とすことはできなかったが、かなり色が薄くなっている。強く書いた油性ボールペンもうっすら見える程度まで落ちており、全体的に汚れ落ちはよい。

02 操作性

7インチの大型カラータッチパネルを採用。ハッキリと見やすい文字の大きさと色使い、シンプルな表示で迷わず操作できる。タッチパネルが大きいのでそれぞれの設定も大きく、押しやすい。「洗濯~乾燥」はグリーン、「乾燥」はオレンジなど、機能ごとに画面全体の色が変わるので、現在のモードがわかりやすい。

それぞれのコースから、「洗い」「すすぎ」などの設定を変更するのも簡単だ。好みの洗い方やご希望の設定も直感的に変更でき、目的の設定にたどりつきやすい。また、タッチパネルは明るいので、薄暗い夜間の洗濯時も文字がくっきり見える。取扱説明書が手元になくても設定方法がすぐ調べられるのも便利。

03 乾燥状態

標準コースで、洗濯から乾燥までかかった時間は2時間52分。ほぼ乾燥していたが、子どものズボンはゴムの分厚い部分が少し湿っていた。厚いバスタオルはしっかり乾いており、ふんわりしている。

04 乾燥後のシワ

洗濯後のシャツは、ボタンまわりや襟などに多少シワがみられるものの、全体的に少ない。特にシワがよりやすい腕もキレイに伸びており、ふだん着であればそのまま着られる。やわらかいナイロン生地、厚手の綿などは多少シワがよっていたが、Tシャツなどは少なく、縮みなどもみられなかった。

05 設置性

洗濯・脱水が12kg、乾燥が7kgと容量はトップクラスのため、本体は少し大きめ。他社と比較すると質量は5~10kg重いものの、ベルトのないダイレクトドライブ方式を採用しているため、低振動・低音設計となっている。そのため、夜間や早朝でも洗濯できる。衝撃吸収クッションを搭載しており、片寄りエラーも少ない。

06 お手入れ

手間がかかる乾燥フィルターのお手入れは、ワンプッシュでゴミを出すことができる「プッシュdeポン!」が便利。糸くずのたまりやすい乾燥ダクトも、洗濯時の給水を利用して自動でお手入れを行う。


Result

家電ラボ 1位!

汚れ落ちがよく、乾燥後のシワも少ない
操作も簡単、お手入れも迷わずできる

洗濯・脱水容量は12kg、乾燥時は7kgと大容量で、一度にたっぷり洗濯できるのが嬉しい。ウルトラファインバブル効果で、細かい泡が洗剤と一緒に繊維に入り込み、常温の水でも短時間でしっかり落ちている。容量が大きいので衣類乾燥時もゆとりがあり、シワも少ない。タッチパネルも大きく直観的に操作できるので、洗濯物に合わせたコース変更も迷うことなくできる。新モデルから洗剤・柔軟剤自動投入機能が搭載されたが、投入口が広めで、洗剤などを袋から入れやすかった。洗濯時の音も静かで低振動のため、夜間も使うことができる。短時間で洗濯から乾燥まで約1時間でできる「少量コース」なども便利だ。